ジョハリの窓と自己理解

アイキャッチ セルフコミュニケーション

自分のことがよく分からないということはありませんか?

その自己理解に必要なのがジョハリの窓です。

この記事では、ジョハリの窓とは何か?そのジョハリの窓を使って、どうコミュニケーションに活かすと良いかを詳しく解説していきます!ぜひご覧ください。

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓

「ジョハリの窓」とは、自己分析をしながら他者との関係を知ってコミュニケーションを模索するための心理学モデルの一つです。

ジョハリの4つの窓を理解することで自己理解が深まります。「自分自身をどれだけ表現しているか?」を知ることで客観的に見た自分の姿を理解できるからです。

1.解放の窓

自分も他者も知っている自分。

自分の「私はこういう部分がある」と思っていることと、他者が「○○さんはこういう部分がある」ということが一致している状態です。この窓が大きい人は親近感や信頼感が高まり、他者とのコミュニケーションが円滑になりやすいです。

2.秘密の窓

自分だけが知っていて、他者にはまだ知られていない自分。

例をあげると「トラウマ」や「コンプレックス」です。秘密の窓が大きい人は「隠し事が多い」とも言えるので、相手との距離があるためスムーズなコミュニケーションが取れないことがあるかもしれません。

3.盲点の窓

他者は知っているが、自分は気づいていない自分。

「思わぬ長所」や「思わぬ短所」など、相手に言われてはじめて気づいた部分です。この窓は、気づかないうちに相手に不快な思いをさせていることがあるので、できるだけ小さい方が良いのですが「自分で気づかないと小さくできない」という欠点があります。他者に聞くことができる人や、教えてくれる人がいれば改善できるでしょう。

4.未知の窓

自分も他者も知らない自分。

無意識領域の部分にいる自分と捉えることができます。「盲点の窓」と「解放の窓」を小さくして「解放の窓を」大きくすることにより「未知の窓」に気づきやすくなります。まだ知らない自分に気づくということは、自己成長のチャンスになるでしょう。

自分を理解するうえでこの4つの窓について、どのくらい自分自身が理解しているのかが重要なカギとなっていきますので一度確認してみてください。

自己理解とは?

自己理解

※自己理解(self awareness)の定義

若者の自立支援を目的に実施されている、内閣府のユースアドバイザー養成プログラムでは自己理解について「いくつかの手段により自分の気質性格、ある種のタイプ、価値観・考え方、態度・行動等を深く知り、それを自分自身が納得して受け止めている状態のこと」と定義しています。さらに自己理解には2つの状態(公共の自己理解と私的自己理解)があると言われています。

◎公共の自己理解

社会生活を営むなかで他者からどのように見られているか理解すること。社会規範を守りながら行動するために必要な状態。

◎私的自己理解

外部からの刺激による心身の変化を理解すること。感情を調整したり、ストレスを解消するきっかけを作る為に必要な状態。

つまり自己理解とは、過去の経験から作り上げた価値観や言動のクセ、長所や短所などのパーソナリティに対する理解に加え、出来事に対する心情の変化に気づいたり、自分の状態を客観視できる状態を表します。

引用:内閣府「ユースアドバイザー養成プログラム」

簡単にまとめると、自分の事を自分自身がどれだけ理解しているか?ということです。

自分の好きなもの・嫌いなもの、得意なこと・苦手なこと、これからやってみたいこと、絶対にやりたくないこと、信念、価値観、口グセ、今の心の状態や体調などを客観視できていて、急に質問されてもすぐに答えられる状態であれば理解しているということです。しかし、無意識の価値観やクセというものを常に意識するというのは、なかなか難しいものです。

自己理解を深めるメリット

笑顔の女性

1.他者の意見に振り回されにくくなる

自己理解が深まると、自分のやりたいこと、やりたくないことが分かる。そうすれば他者からの意見に左右されることなく、自分で意思決定できるようになる。また、他者の顔色を伺うといったこともしなくなるため自分らしく生きられるようになります。

2.自分の感情をコントロールできるようになる

自分の感情や状況が客観視できるようになります。自分自身を客観視できることで極度の緊張や、怒りを感じても自分の感情をコントロールできます。自分の感情の対処法が分かっているので落ち込みにくくなります。また、感情にまかせてネガティブな行動をしなくなり、相手に不快な思いをさせることが少なくなります。

3.ストレスに強くなる

他者の意見に振り回されたり、感情をコントロールできるようになることで、イライラや抑圧を感じにくくストレスと感じることがなくなってきます。そのうえで、自分の現在のストレスにあった解消法を知ることができるので、ストレスが溜め込まれなくなるのです。

4.自分の機嫌を取れるようになる

自己理解が深まってくると様々な場面で対処法が分かってくるし、今その感情を選んでいるのは自分だというのが分かってきます。不機嫌を他者のせいにしなくなり、ネガティブな感情との付き合い方がうまくなるので自分の機嫌を自分で取れるようになります。さらに、他者の機嫌を取ろうとすることをしなくなります。

5.周りとの関係が良くなる

自分を責めたり、他者からの言葉でダメージを受けにくくなります。そうなることで冷静に対処できて落ち込みにくくなるし、イライラすることも減ってきます。機嫌が良い状態で円滑なコミュニケーションが取れるようになるので、周りとの関係が良くなります。

まとめ

ジョハリの窓で示されているように、実は自分のことを分かっているようで理解できていない部分があること(無意識領域にある部分)に気づけて、周りに聞いてみたり、自分と向き合うことで自己理解が深まります。そうすれば、自分の成長にもつながるし、良い人間関係を築いていけるようになるので、ぜひ自己理解に取り組んでみましょう!自分を知ろうとすることは、自分を愛することでもあるのでもっともっと自分に目を向けて欲しいなと思います。

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